魔の水曜日知っていますか?

先物取引で知っておくべき基礎知識

投資商品の中でもギャンブル的要素が強いと言われている先物取引は、将来の価格をしっかり予測して売買しなければいけません。
未来を見据えることができるスキルに長けていれば有利になる投資商品ですが、一般の素人ではそう簡単には予測するのが難しい面もあります。

しかし、投資家の間で囁かれているアノマリーと呼ばれている現象を知っていると、ある程度将来を予測することも可能になります。
投資に関するアノマリーは色々ありますが、その中でも有名なのが魔の水曜日です。
何となく嫌なイメージの言葉からも想像できるように、投資家の間では注意すべき時だと認識されています。
魔の水曜日とは一体どのような事なのか確認しておきましょう。

SQ算出日が鍵を握る

魔の水曜日と呼ばれているのは毎週水曜日という意味ではなく、SQ値が算出される週の水曜日のことをさしています。
この日は相場が軟調になりやすいことから、取引をする際には注意しなければいけないと言われています。
SQは先物取引などで決済の最終日まで反対売買がなければ清算する際に適用する指数を意味しています。

特に注意すべきなのは先物取引とオプション取引のSQ算出日が重なることになる3、6、9、12月の第2金曜日の計4回です。
この日にかけて市場は活発に動きを見せることになり、投資家にとっては気が気でない状況になると予想されます。
SQ算出日当日の金曜日にかけて週の真ん中である水曜日は現物売りが多くなって軟調になる可能性が高いと言われています。

魔の水曜日のアノマリーが的中するとは限りませんが、これまでの結果によると的中している日が多いのも事実です。
相場の状況を冷静に判断しながら適切な取引を行うことができるようにしてください。

個人投資家は対応が難しい

魔の水曜日が近づいてくるとどんな状況になるのかソワソワする個人投資家も多いですが、明らかに大荒れの相場になるともう駄目かもしれない…と諦めてしまいそうになる方も多いです。
水曜日の段階でこんなに荒れているなら、金曜日にはもっと荒れてしまうのかと思うと夜も眠れないかもしれません。
荒れる度に損をしていると考えると焦って投げ売り状態になり、少しでも損を食い止めようとするかもしれません。

でも、焦りは絶対に禁物です。
個人投資家を食い物にしようとするプロの投資家が存在しており、個人投資家の損をそのまま自分の儲けとして利ざやを得ているケースが多いのです。
いざという時に冷静な判断ができるかどうかが、今後投資家として大きく成長するか否かにかかっていると言っても良いでしょう。
投資をするということはリスクが存在していることを十分理解したうえで、落ち着いて判断することが大切です。