人気過熱「分配型投資信託」とは

リスクがある事も忘れずに!

投資の専門家に任せることで利益を得ることを目的に投資する投資信託は、必ず利益が得られるとは限らないものの、大事な資産を投資したからには損をするわけにはいかないため、手堅い利回りが期待できる分配型投資信託を求める傾向があります。
投資信託を始めたばかりの人は特に分配型投資信託を選ぶ傾向があり、人気が加熱していますが、少なからずリスクが存在している事実を把握しておくことが大切です。

参考:分配型ファンドは買い?買わない?どっち!?

自分に最適な方法を考えてみる

投資信託は分配型投資信託以外にも再投資型投資信託が存在しています。
再投資型投資信託は、投資により利益が生じて分配金が発生した場合には自動で再投資されるというタイプになります。
効率よく資産形成したいと考えている場合にはこちらの方が有利になると考えられます。
分配型投資信託の場合は発生した分配金は投資家へ支払われることになるため、投資信託によって得た利益として確実に手元に入った方が良いと考える人が多いことがわかります。

確かに分配金を確実に受け取ることができると、生活費の足しにして実益として活用できるメリットがあります。
安定収入を得たいと考えている場合には有利になるかもしれません。
しかし注意しなければいけないのが、元本保証がなく分配金が支払わるとは限らない点です。
当然ながら投資商品で利益を得ることができなければ、投資家に支払う分配金も発生しない結果になります。

分配金が支払われる度に税金が課税されていることにも注意が必要です。
分配金が毎月支払われている場合には、その度に税金が発生していることになりますが、1年に一回だけ分配金が支払われている場合にはその時だけ課税されています。
税金のことを考えるとコストが高くなることから、実際にはあまり効率の良い投資方法とはいえない場合もあります。

分配型投資信託を選択する場合には、あまり分配金の高さにこだわるのではなく、投資信託でしっかり儲けることができるものを選択してください。
あくまでも分配金は投資信託を行っているオマケとして考えるようにしてください。
投資信託を辞めて売却することになった場合、購入した当時よりも明らかに値下がりしているとその時点で損失は確定的になります。
わずかな分配金に目がくらんだ結果、投資信託そのもので損失を被る結果になるのは本末転倒です。
あくまでも投資信託がメインであり、分配金はその特典的な要素として考えることが大切です。

どうしても分配型投資信託を選びたいという場合には、今後どのような値動きをしそうなのかをしっかり予測してください。
これからどんな動きになるのかは神のみぞ知るという部分もあると思われますが、明らかに値下がりしそうだけど分配金は高そうなので魅力を感じるという場合は手を出さない方が無難です。