「ファンド・オブ・ファンズ」ってなに?

ファンド・オブ・ファンズについて理解しよう

投資信託ではさまざまな用語が登場します。
こうした言葉の中で、ぜひ理解しておきたい言葉として「ファンド・オブ・ファンズ」というものがあります。
これは最近注目されるようになってきた、新しい投資信託関連の用語です。

投資信託は初心者向けの投資商品であることから、銀行や郵便局など、身近なところで購入できるようになっています。
そしてこれに合わせて投資信託の種類も、初心者向けのものが増えてきています。
こうした流れの中で登場したのが「ファンド・オブ・ファンズ」で、「投資信託の中に、さらに他の複数の投資信託を組み入れる金融商品」を指します。

投資信託のことを「ファンド」といいます。
ファンド・オブ・ファンズは「ファンドの中のファンド」であり、つまり「投資信託の中に投資信託を組み入れること」なのです。

分散投資ができることが、大きなメリット

投資信託によって、組み入れることができる金融商品は異なります。
例として、日本企業の株式や債券を中心に組み入れることができる投資信託があります。
また、「エコ」など、特定のテーマに関連する企業の株式を組み入れることができる商品もあります。
さらに海外企業の株式や債券を中心に組み入れることができるものもあります。

例えば日本企業の株式が中心の投資信託を購入した場合、日本の景気が悪くなり、企業全体の株価が下がってしまったら損をしてしまいやすいです。
また、「エコ」などのテーマの投資信託も、そのテーマが注目されているうちは良いですが、注目されなくなると途端に値下がりしてしまう可能性があります。

つまり集中的に投資をするのは、リスクがあるのです。
その点ファンド・オブ・ファンズは、投資信託の中にさまざまな投資信託を組み入れることができます。
そのためより「分散投資」をしやすく、リスクを回避できるのです。

ファンド・オブ・ファンズの中に「日本企業の株式で構成された投資信託」と「海外企業の株式が中心の投資信託」が入っていれば、どちらか一方が値下がっても、もう一方が値上がりする可能性が高いです。
投資信託はもともと初心者に利用しやすい商品ですが、ファンド・オブ・ファンズはさらに初心者向けなのです。

ただ、ファンド・オブ・ファンズは費用が高くなりやすいため、注意が必要です。
また、ファンド・オブ・ファンズは購入する際の手数料なども高くなりやすいため、気をつける必要があります。

しっかり確認すれば、良い商品

ファンド・オブ・ファンズには、以上のような特徴があります。
しっかりと理解して、資産形成に役立ててください。
内容を把握して購入すれば、ファンド・オブ・ファンズは良い投資商品といえます。