投資信託の値段はどのようにして決まるの?

投資信託の値段の決まり方

投資信託の値段のことを「基準価額」と呼びます。
一般的に投資信託は「値段」という言葉を使わず、基準価額という言葉を使うのが基本です。
そのためこのタイトルも、投資信託について勉強している人は、「なぜ基準価額のことを、値段と呼ばないのだろう」と違和感を覚えてしまうかもしれません。

ただ、初心者にとって基準価額という言葉は少し難しい言葉です。
そのためここではあえて、「値段」という言葉を使ってタイトルを決めています。

基準価額は、「決まり方」があります。
どのように投資信託の値段が決まるのかを理解しておくことで、より投資信託にしっかりと取り組めるようになります。

逆にこの基準価額の決まり方を理解せずに投資信託に取り組んでしまうと、表面的な知識のままで投資をすることになります。
すると思わぬミスをしてしまいやすくなり、投資で失敗してしまうリスクも高くなります。
そのため基準価額の決まり方については、十分に理解しておく必要があります。

そこでここでは、投資信託の基準価額がどのように決まるのかについて紹介します。
投資信託について学び、資産形成に役立てましょう。

基準価額の決まり方

基準価額の決まり方は、3つの段階に分かれます。
まずは投資信託の投資対象となっている資産の合計を算出します。
また、これに加えて利息や配当収入もプラスします。
これで投資信託の合計資産が算出されます。

ここから、投資信託に関わるコストを差し引く必要があります。
信託報酬や分配金などを上記の合計金額から差し引くと、利益を計算することができます。
これを「純資産額」といいます。
さらにこれを、投資信託の口数で割ります。
すると1口あたりの値段を計算することができます。

これが基準価額となりますが、投資信託では1万口をひとまとまりと考えることが基本です。
このように投資信託の基準価額は決まっているため、しっかりと理解しておくことが大切です。

また、基準価額は常に算出されているのではなく、1日に1回決まるようになっています。
人によっては株の値動きのように、リアルタイムで変動するイメージをもってしまうかもしれません。
特に初心者はこのように考える人がとても多いのですが、実際はこのようなことはありません。
勘違いしないよう、「基準価額は1日に1回決まる」と理解しておきましょう。

基準価額が決まるタイミングは、「18時ごろ」です。
毎日夕方には基準価額が決まるため、これも知っておくと良いでしょう。

基準価額の決まり方を、しっかり理解しておこう

このように投資信託の値段は「基準価額」と呼び、毎日1回算出されます。
初心者は特に投資信託の「値段」という言葉を使ってしまいがちですが、基準価額という言葉をしっかり覚えておきましょう。