今更聞けない!株価が上下するワケ

どのようにして株価は決まるか

毎日のニュースを見ていると平日必ず決まった時間には「日経平均株価」と「TOPIX」が発表されます。
日経平均株価とTOPIXはいずれも日本国内の株式市場に上場している特定の銘柄の平均値として計算されたものであり、この数値を見ることで株式市場全体がどのような傾向にあるかということを把握することができます。

この株価は市場が開催されていれば一日一瞬たりとも同じ数字のままとどまるということはありません。
人気のある銘柄になると活発に取引をされることからほんのわずかな時間内で大きく価格が動くということもあります。

株式市場では普通のお店のように売る人と買う人がはっきり分かれているわけではありません。
企業が決められた数で発行する株式を欲しいと思う人が買い、いらなくなった人が売るということが繰り返されていくので、人気がある株の価格はどんどん高くなり、人気のない株は値下がりします。

いわば株価というのはその企業の人気投票のようなものであり、世の中によい情報材料が流れれば株価は上がり、悪い情報が流れば下落します。

急激に価格が動く情報の例としては「今期の決算が予想されていたよりもずっとよかった」「画期的な新製品を開発した」といった時には上がり、「粉飾決算をしていたことがわかった」「不良品を回収することになった」という時に下がります。

その他に株価が上下する要因

株価を決める企業銘柄の人気は、主に企業決算の内容と来季の予測をもとに決まります。
企業業績をまとめて発表しているのが会社四季報などの定期刊行誌で、そこに記載されている内容をざっと見ていくだけでもかなりその企業の様子をつかむことができます。

会社四季報を適当に開いてみると、そこには企業名とともに決算期や創業年、その他本社の場所や従業員数などといった基本データが記載されていることがわかります。

同時にその刊行時期の決算内容や指標となるROEやROA、調整1株益などの数値も並んでおり、この数字を読み解くことで今後その企業がどのような業績をしていくかの予想ができます。

しかしこうした数字だけで株価が決まるというわけではないというのも株式市場の面白いところで、ときにはいい加減な噂話や関連した銘柄のニュース、またその銘柄を誰がどのくらい買った・売ったかということも株価を変動させる要因になります。

さらには「仕手筋」と言われるような意図的に株価を上げる・下げるということをする人たちもおり、どれだけ詳細に株価予想をしようとしても完璧に的中させるということはまず不可能です。

株の売買をするときには自分がどういった方針で保有や売却をするかを考え、多面的な判断によって銘柄を決定する必要があります。