大証の新売買システム「J-GATE」

世界最高水準のシステムを目指す

大阪証券取引所では2011年2月から新しい売買システムのJ-GATEが稼働しています。
大証の新売買システムJ-GATEは、注文をする際の発注時間が短くなっただけでなく、処理能力が大幅にアップしたことから世界最高水準のシステムになったとされています。
更にバージョンアップさせた新しいJ-GATEも登場することで、更にデリバティブ取引が変わっていくと期待されています。

参考:次期J-GATE稼働時における取引制度の見直しについて

先物取引の歴史が変わる!

改良版のJ-GATEが稼働することによって様々な先物取引が実現することになります。
日経225平均などの先物については取引されていてマザーズ指数については先物がありませんでしたが、改良版が稼働することで導入できるようになります。
更にオプション取引に関しても新たに開始されることから、今後の先物市場が活発化することが期待されています。

もう一つ注目したいのがナイトセッションの終了時間です。
従来は午前3時まででしたが、改良版が稼働されると午前5時半になります。
元々は午後7時までだったものが、徐々に延長されてきた結果いよいよ午前5時半まで伸びることになりました。

日中に取引される時間帯と合わせると取引していない時間帯は24時間のうちたったの4時間くらいだけということになります。
もう少しで24時間の取引が可能になるかもしれないため、利便性の良さが実現するとも期待されています。

この他にも様々なバージョンアップが行われますが、リスク管理が強化される点についても注目してください。
例えば自動発注システムで誤動作が生じた場合、過剰な発注をする可能性があります。
このような間違いに対する管理体制をしっかり構築することを義務付けています。
管理方法や観点についてはガイドラインで指示されている内容をしっかり守ることが大切です。

また、あらかじめ設定している数量や金額を超えた注文をした場合に、J-GATEシステムが受付をしないようにするハードリミット機能を提供します。
この機能は取引に参加する方に使用することを義務付けするものです。
ただしこの機能についてはJ-NET取引は対象外になっているので注意してください。

このように新しいJ-GATEが稼働されることによって様々な先物取引の変化がもたらされることが考えられます。
今後は更に便利な取引を実現するための改良が行われる可能性もあるため、投資家としては期待したいところです。
稼働当初はまだシステムに使い慣れていない部分もあるため、注意しながら活用することをおすすめします。
なお、各証券会社でも新しいJ-GATE稼働に伴う解説が行われていますので、利用している証券会社から提供される情報を見逃さないようにしてください。