「春売って秋買え」は外国株にも使えるのか

株式投資のアノマリーを知っていますか?

これから株式投資を始めるという方は、ぜひアノマリーの存在を知っておくと良いでしょう。
アノマリーとは様々な法則や理論などを考慮しても説明することができないけど現実に起こる事象のことを言います。
まさに、信じるか信じないのかはあなた次第という内容ですが、実際に投資家の間では常識とも捉えられているアノマリーが複数存在しています。
その中でも今回ご紹介するのが、春に売って秋に買えと言われるハロウィン効果についてです。

ハロウィンは今や秋を代表するイベントになりましたが、10月末に株式を購入するのが一番安いと言われています。
そして春になるまでとっておき、4月末の株価が高くなったタイミングを見計らって売るのが最も利益を得られる方法だと言われています。
このようなハロウィン効果は日本の株式市場では常識として捉えられており、実際にそのとおり実践してみたところ良い結果を得られたという投資家がたくさんいます。

しかし、あくまでもこの事例は日本国内の株に関する話です。
「春売って秋買え」は外国株にも使えるのかという点については検証してみなければわからない部分が多いと言われています。
そこで、実際に外国株でも日本と同様の効果が見られるのか確認した結果をご紹介します。

参考:「春売って秋買え」のハロウィン効果、イギリス、ドイツ、フランス、韓国、タイ株にも当てはまるか検証してみた

日本と同様の効果が期待できる株

日本のハロウィン効果と同様の効果が期待できると言われているのが、イギリスです。
イギリスの投資格言として有名なのが、「5月に株を全て売ってセントレジャーデー(競馬のレース)が行われる9月第二週に株を買え」というものです。
この格言通り、5月から9月中旬までには株価の動きが鈍くなりやすいと言われています。
イギリスの場合は日本よりも注意すべき期間が1ヶ月半くらい短いということです。

また、アメリカでも同様の格言として、「5月に株を全て売り払ってどこかへ行き、ハロウィンまで戻ってくるな」という言葉があります。
アメリカの場合は日本とほとんど同様の意味ということになります。

では実際にこの格言通りに株価が動いているのか2000年頃からの確認をしてみたところ、確かに5月から9月までには株価の動きが鈍いことがわかりました。
10月に関しては校長になっている傾向もあることから、要注意期間は5月から9月までだと考えることができます。

なお、イギリスやアメリカだけでなく、ドイツやフランスに関してもほぼ同様の動きが見られています。
日本国内の株価を確認するだけでなく、海外にも目を向けて確認してみると意外な発見があるものです。
投資格言はほぼその通りだと言えますので、春から秋にかけての株取引には十分動きに注意することをおすすめします。