1万円から可能?ミニ株取引とは

2014年からスタートしたNISA(ニーサ)

NISA(ニーサ)という言葉を聞いたことがある人も多いと思います。
それまでの株の売買取引は購入するための最低単位がそれぞれ企業によって定められており、いくら欲しい銘柄があっても現金で購入金額を用意することができなければ購入をすることができませんでした。
そのため最低単位や株価が高い銘柄は信用取引でしか購入ができず、それが個人投資家の参入への障壁となっていました。

NISAとはそうした購入したくても買えない株式も手軽に取引できるようにする制度であり、日本では2014年1月から全面的に解禁されました。

もともとNISAは英国のISA(個人用貯蓄口座)を使った制度を日本に持ち込んだもので、日本版のISAということで「NISA」という名称がつけられています。

NISAは別名「少額投資非課税制度」と言われており、年間100万円までの投資による値上がり利益や配当金が非課税になるしくみです。

通常の株式売買による利益は税金の対象となっており、値上がり益があった場合には約20%の課税率がかかってしまいます。

NISAはそれまで優遇税制がとられていた株式売買による税率が元に戻ったことと合わせて始められた方法であり、2014~2023年までの10年間は適応されることが決まっています。

年間100万円までの利益は繰越ができず前年に損失があっても翌年の利益と合わせて計上することはできません。
ですがシンプルで使いやすい制度であるため、少額から取引をしたいと考える人はぜひ積極的に利用をしていくことをおすすめします。

ミニ株投資ができる証券会社

少額で取引をするためにはまずは売買を仲介する証券会社で口座を開く必要があります。
現在ではミニ株にも便利なオンライン口座がネット証券から数多く提供されており、それぞれ独自のサービスによって提供をされています。

少額取引が可能な口座は「S株」「ワン株」「プチ株」といったように名称がバラバラになっているので、いくつかネット証券を調べて該当するサービスがないかを調べてみてください。

代表的なネット証券でのサービスとしてはマネックス証券による「ワン株」や、カブドットコム証券の「プチ株」、SBI証券の「S株」があります。

こうした少額取引は通常の購入と異なり、株式保有による議決権がなく株主優待を受けることもできません。
しかし配当金の受取や株式分割があった場合にも対応ができるので、長期保有ではなく短期的な取引で手軽に利ざやを抜きたいという人に向いています。
その際には最初に説明をしたNISAと合わせて行うことで、100万円以内の取引を有利に進めることができます。